「自分にはなんの才能もない」ということはない
さらに、現地語も話せればさらに価値が上がります。会社はしかるべきポストを用意し、そこで結果を出せば、貿易部門の中核人材となり、「あなたしかできない仕事」を得ることができるかもしれません。
大手家電メーカーの技術者が、新たに市場参入する家庭用プラスチック製品メーカーに転職したり、電機メーカーで電池の開発をしていた人が、自動車メーカーで活躍したり。居場所がなくなったと思っても、それまでの経験を活かせば、新たな場所で再び花開くことができる場合もあるのです。
「誰にでもできない」と言ってしまうと、選ばれた特別な人にしかできない事のように思えるかも知れませんが、場所を変えたり組み合わせたりすることで生み出せるチャンスもあります。自分にはなんの才能もないから……、とあきらめてしまうのはもったいないです。
現状に不満がある人は、自分のスキルを「どこか別の場所に持っていけば」「なにか別のスキルと組み合わせれば」うまく行かないかということを考えてみてください。そうやって、自分で考え行動することを繰り返すことによって、「誰にもできない仕事」ができる人材へと成長する可能性が高まるのです。(森山たつを)