就職・転職は需要と供給に大きく左右される
まだ他の人が注目していなかった時期から、インドネシア人と一緒に仕事をしたり、インドネシアにある日系企業とのコネクションがあったりする日本人は、いまインドネシアで積極展開をしようとしている企業からしてみれば非常に魅力的な人材なのです。
人材会社の社員も、「優秀な現地採用の人を採用したい会社はたくさんあるのですが、なかなか転職してくれないんですよね」と嘆いていました。きっと数年前までは、ここまで注目されるとは思っていなかったでしょう。
就職・転職というのは、本人の能力以上に、その時点での需要と供給に大きく左右されます。特に、実績を示せない若い人に関してはそれが顕著です。
昨年までジャカルタで就職した人は、このバランスが求職者有利に働いていたため、チャンスを掴める確率が大きかったと思います。そこで掴んだチャンスを活かしてキャリアを積んだ人は、しばらくは仕事に困ることはないと思います。
ただ、この原稿を書いているとき、職歴なしの知人男性がインドネシアの日系企業に内定をもらったと連絡がありました。昨年ほどではないにしろ、ジャカルタにはまだまだチャンスがあります。興味のある方は是非チャレンジしてみてください。(森山たつを)