大学を4年で卒業したらヤバイんじゃないかと思う理由

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米軍でのインターン経験者を採用する韓国サムスン

   一昔前の遊んでばかりいる学生像とはまるで違って、最近の学生は真面目です。

   ある学生は1年休学して半年をフィリピンで英語留学し、その後はアジアの企業で英語を使った仕事を見つけて半年間のインターンを行う予定と話していました。他にもそういうプランをもっている学生と、何人もお会いしました。

   特に旧帝大や有名私大ではない地方大学の学生は、実利的な能力をつけないと太刀打ちできないと分かっていて、むしろ4年だけで大学を卒業してしまい、何も能力のないまま就職戦線に突入するリスクというものを感じているようでした。

   お隣の韓国でも、新卒の就職率は6割程度。トップレベルの学生はおよそTOEICが950点前後、英語ができないのは「ミステイク」というレベルです。多くの学生が1年間休学し、半年を英語学校に、残りを企業インターンに使うそうです。

   中には米軍でインターンをしたり、シリコンバレーのベンチャーに潜り込んだりといったことをする人も。そういう経験をつけないと、サムスンやLGなどには入れない。

   日本においても、4年で学校を卒業しただけの人はマズいという時代が来るのではないでしょうか。新卒者が英語を使えるのは当たり前、就業経験があるのが当たり前という時代は、いま受験勉強に勤しんでいる中学生くらいが就職するころには、現実のものになっている気がします。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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