人は簡単に変われない 企業は人を入れ替えるしかない

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その人の才能がより発揮できる舞台を求めて

   会社を変わることで、その人の才能がより発揮できる舞台に出会うマッチングが行われるのが、新陳代謝や流動性の本質です。これが絶えず行われることで、企業も変わることができ、個人も自分の特質を生かし続けることができるのです。

   転職というのは本質的に、自分の能力をあげるキャリアアップというより、機会やチャンスのマッチングです。自分のできることがより生かせるところに移れば、チャンスも増え、結果として大きな仕事ができてキャリアアップになります。

   日本の場合、多くの才能が大企業にロックインされていて出てきません。本人にとっても辛いだろうし、企業にとっても不幸です。雇用の流動化は今までタブー視されてきましたが、これがなければ日本企業は不幸な人材をたくさん抱え、タイタニックのように沈んでしまうでしょう。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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