対象読者は「就活生の親世代」
三井住友トラストHDやヤマトHD、サントリーHDなどは、平均年間給与が1000万円前後だが、これには社員と思われる人から「ホールディングス(持ち株会社)は高給社員の集まり。一般社員はそんなにもらってない」と抗議する書きこみもあった。
フジテレビでは「お台場本社近くのホテルに格安で泊まれる」というが、もしかしたらキツイ仕事の表れなのかもしれない。深夜残業で帰宅できなくなった社員向けの措置であれば、必ずしもうらやましいとは言えない。
週刊誌が5月の連休にこのような特集をする意味について、ある就職塾講師は「週刊誌の読者は就活生の親世代なので、興味にうまく応えている」と感心しつつ、こんな懸念を示している。
「こういう特集を見て、親が子どもに『お前、○○は幸せな会社らしいよ』とプレッシャーを掛けるんですね。でも、あがっている会社のほとんどは大企業ですから、子どもには全然アドバイスにならない。それよりも社会人の先輩として、『大きくなくてもいい会社はある』『人の幸せは就職先だけでは決まらない』と励まして欲しいところです」