ヤフーに「待遇改善」の動き 人材獲得競争の激化が背景に

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米ヤフーは「在宅勤務禁止」の引き締めも

   米ヤフーの福利厚生策について、赤ちゃんへのプレゼントだけでなく、新しく飼い始めたペットに対するプレゼント制度を設けたとする報道もある。子どもを持たない社員に対し、公平性を期するための細やかな気遣いなのかもしれない。

   その他、最近ではグーグルなどにならい、オフィスで無料の食事を提供しはじめたようだ。これで福利厚生策を他のIT大手の水準に近づいたが、母親に最大22週間の有給産休を与える太っ腹なグーグルには及ばない部分もある。

   ただし会社も、社員にアメばかり与えていては成り立たない。米ヤフーでは、在宅勤務者のあまりの多さに閉口した人事責任者が、「在宅勤務は往々にして仕事のスピードや質が犠牲にされがち」であり、「ヤフーとしてひとつになる」ために出社するよう要求し、引き締めを行っている。

   このような要求は、働き方に関する大きな流れに反すると批判もあがっているが、米不動産王のドナルド・トランプ氏などからは「ヤフーの要求は筋が通っている」として賛同と擁護の声があがっているのも事実だ。グローバル競争には「アメとムチ」の両方が必要ということだろう。

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