定時帰りは「当然の権利」じゃないのか? 終わらない仕事を与える上司はおかしい

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   Q&AサイトのOKWaveに、こんな相談が載っていました。質問者のninntomoさんは、ある飲食店の調理場でアルバイトをしています。このお店ではバイトが3交替制で入っており、最後のシフトに入った人は閉店までの勤務となります。

   「最後のシフト」は皿洗いのほか、調理に使った器具洗いや床掃除、ごみ捨てなど多くの仕事があります。それなのに、この時間帯に他のスタッフが入らず、1人で仕事をする状況に追い込まれることがあるそうです。

1人でシフトに入ると退社が零時を回ることも

「深夜残業は当たり前」なんて上司の怠慢としか言いようがない
「深夜残業は当たり前」なんて上司の怠慢としか言いようがない

   定時の退社時間は22時半ですが、シフトに1人しか入らないと最低でも23時半くらいまではかかります。ときには零時を回ってしまうことも。その分の残業代も、どうやら出ていないようです。

   スタッフみんなで協力して終わらないなら、仕方がありません。しかし、シフトに入った時点で100%終わらないことが確定しているときは、やる気が削がれてしまいます。そこで、こんな質問を投げかけてみることにしました。

「仕事が残っていても、定時になったら帰宅すればいいのでしょうか?」

   この問題はアルバイトだけでなく、正社員でも起こりうることです。上司は部下に原則として定時に仕事が終わるように仕事を振り、もし終わらなければ「残業して終わらせて」と明確に指示すべきでしょう。

   もしも最初から定時で終わらない仕事を任されて、残業を余儀なくされながら、その分の残業代が全く支払われないとしたら…。これは確かに「マネジメントの怠慢」です。仕事を任された段階で「賃金不払い」が決まっていれば、誰だって働く気は起きません。

   ならば、定時の退社時間になったところで「仕事は残っているが、悪いのは私ではない。ムチャな仕事を振った上司が悪い!」と宣言して帰宅する権利があるのではないか――。なかなか説得力のある説ですが、回答者からはこんな指摘がありました。

「明確な残業命令がなくとも、残業をしなければ明らかに業務に支障が出る場合は黙示の業務命令があると解釈され、つまり残業しなければなりません(日立田中事件・最高裁)。ということで、帰ってしまうと契約違反となると思います」
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