いまどきの求職者は「辞めないと言っても辞める」
求職者が不快に感じたらすべて圧迫と言われたら、掘り下げた質問もできなくなる。「採用してもらう側だから仕方がない」と我慢する必要はないが、会社側から品定めされる立場であることも、受け入れざるをえない事実だろう。
もっとも企業の採用担当者によると、いまどきの求職者は面接慣れしているので、質問への答えはあまりあてにならないという。
「どんな質問にもそつなく答え、決意を聞いても『辞めません!』『働かせてください!』と元気に返事をするんです。でも、配属を知らせた途端に『やっぱり辞退します』と言われることは日常茶飯事ですよ」
求職者も、したたかなものだ。もしかすると「圧迫面接を改めて」という声も、会社側を牽制する言葉として使われている側面があるのかもしれない。