リクルートキャリアが転職実現者2013人を対象に調査したところ、採用面接において会社に改善して欲しいことは、「緊張感が高い圧迫面接」と「面接結果の通知が遅い」がともに19.0%でトップだった。
圧迫面接を不満に感じている人の割合は、女性(17.5%)よりも男性(20.2%)の方が高い。特に25歳以下の男性では、28.6%もの人が不快になる面接を体験しているという。
「就活うつ」引き起こす暴言は許されないが
圧迫面接とは、採用面接で求職者にわざと威圧的な内容の質問や反論をし、これへの対応を評価する手法。求職者のストレス耐性や隠れた性格を見破る方法として、一時は多くの会社で行われていた。
しかし、人を試すようなやり方が会社のイメージダウンにつながったり、「就活うつ」の原因になると言われたりしていることから、最近では真意はどうあれ「社外パワハラ」の一種として避けられているようだ。
それでも求職者が「改めて欲しい」のトップにあげる理由は何か。NAVERまとめの「本当にあった恐怖の『圧迫面接』の事例・暴言集」を見ると、少し気になる点があった。
「君の言っている事はつまらないね」とか「君、いらないんだよね」といった発言は、確かに礼を失するものだ。いくら採用側の立場が有利とはいえ、安易に許されるものではない。しかし、「暴言集」にあがっている
「頑張ると言ってますが、どのように頑張るんですか?」
「△△部署を希望されていますが、もし○○部署に配属されたら、すぐに嫌になって辞めてしまいませんか?」
といった質問は、必ずしも「圧迫面接」とは言えないのではないか。
何を聞いても「頑張ります!」としか答えない人には、何をどう頑張るのか尋ねたいし、いくら潜在力のありそうな求職者でも、希望がかなわなければすぐ辞める人を採用したいと思わない。