今年のゴールデンウィークは、連休間の平日3日間を休みにすると「10連休」が実現する。仕事の都合をつけて有給休暇を取る人もいるだろう。
しかし実際には「休日じゃないんだから」と、律儀に暦どおりに出社する人が大多数と予想される。そんな社員に配慮してか、日本マイクロソフトが4月30日~5月2日の間、「全社員の出社を原則禁止」という方針を打ち出したという。
「通常の就業日」は変わらず。在宅勤務で業務進行
このニュースが報じられると、ネットでは「え、いいなあ…」などと会社の措置をうらやむ声が相次いだ。しかし「出社禁止」はオフィスへの出入りを原則禁止するだけで、通常の就業日であることには変わりがない。
これに気づいた人からは、「いい試みって思ったら、休みじゃなくて出社禁止なだけかよ!」「休みではないんですね…」と落胆の声もあがっている。
同社には災害による交通機関の寸断などに備え、普段から在宅勤務やテレワークで事業を継続できる環境が整っている。今回も、在宅勤務などで通常業務を進める予定で、言ってみれば「災害時の予行演習」の側面もある。
その日に仕上げる成果目標が決まっていれば、終わった人から遊びに行ける。3日分の仕事を1日で仕上げ、あとの2日間で羽を伸ばす人もいるかもしれない。
一方、就業時間中の着席を重視するフツーの会社が在宅勤務を導入したら、遊びに行きたい気持ちを抑えて、ただただ自宅に閉じこもることにもなりかねない。
「だいたいGWって天気が良いことが多いので、テレワークで自宅に縛り付けられるのもどうか」
とつぶやく人もいる。外が気になって仕事に集中できないようなら、有給休暇を取ってリフレッシュした方が遥かに有意義だろう。もちろん日本マイクロソフトでも、連休間の有休取得は禁止していないという。