大企業OB「飛び級時代にはかえって不利かも」
この論文の結論は、行き場所のなくなったバブル社員たちが「追い出し部屋」に押し込まれている現状とも合致するかもしれない。
もっともこうした定量的な分析とは別に、実際の企業の昇進などは別の力学が働くとの見方もある。ある大企業のOBは、最近はどの大企業でも幹部社員への登用は飛び級が当たりまえになっているので、「同期が少ない」ことは必ずしも有利とはいえないのではないか、というのだ。
「中間管理職はともかく、激烈な競争に勝ち残ってきた世代の方が、役員など会社幹部にのぼりつめる社員が多い気もする。採用が少ない世代は暢気に構えていると、その後に続く採用の多い世代に一気に飲み込まれ、生き残る確率も低くなるのではないだろうか」