移住して気づいた 「海外に行けば自然と英語が身につくわけではない…」

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   「いつかは海外で仕事をしたい」――。そんな野望を持っている若い人は、きっと大勢いることだろう。海外で活躍するには語学の習得が必要で、国内で力を磨くにはいろんな誘惑に勝たなければいけないし、根気もいる。

   ならばいっそのこと、退路を断って海外に移住してみようか。そう思ってシンガポールに渡ったものの、英語力が弱いために現地のコミュニティにもなじめず、英語の仕事もできない。結果、「暇を持て余してしまった」というOさんから編集部に届いた興味深いレポートを掲載する。

日本での英語学習に挫折。退路を断ったつもりが

季節の変化がないシンガポールのクリスマス。フェイスブックに流れる日本の桜が懐かしい…
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――こんにちは。僕がシンガポールに移住した理由はあまり深くなく、「キャリア形成のために若いうちに海外経験を積んでおきたかったから」というものでした。

   日本企業のマーケティング支援の仕事をしていて、ちょうど海外案件が増えてきたので、「現地の状況を肌で感じていないといけないかな」と思ったのです。

   ただ、最大の壁となるのは、言わずもがな「言葉」、つまり英語です。英語の学習については、実はすでに何度か挫折を味わっていました。

   まずは就活生時代。僕が就活をしていた2008年当時も「英語を話せる学生」への期待値は高く、駅前レッスンに通っていました。しかし、就活やアルバイトとの両立ができず挫折。

   次に新卒一年目。ろくに仕事もできないくせに「いつかは海外案件を担当したい」と背伸びした目標を持っていた僕は、週末にそこそこいいお金を払って英会話に通いました。しかし週末の休日出勤や、飲み会の予定を優先したりと、またしても続きませんでした。

   独立後も自分の怠惰な生活を反省することなく「挫折」を繰り返すうちに、「英語は海外に行かないと身につかない!」と思考を停止してしまいました。

   そんな状態のまま、なんとかお金とビザの壁をクリアして、シンガポールに飛び出した僕ですが、いまは1人自宅で日本語でのライター仕事をしており、「海外に行けば身につく」と思っていた英語に触れる機会があまりないのが現状です。

   その結果、何が起こるかと言うと、とにかく暇。英語で仕事をするなんてのは、もってのほか。現地の人に積極的に接して友達を作ることも難しい。この期に及んで「海外に行けば英語が身につく」という論理が完全に破綻していることに、ようやく気づいたのでした。

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