日本におけるスマートウォッチ市場は?
海外ほどの過熱ぶりは見せていない日本だが、スマートウォッチ製品は徐々に登場している。カシオからはメール受信や着信を知らせる機能のついた「G-SHOCK GB-6900」が、ソニーモバイルコミュニケーションズからは、同社のスマートフォン「Xperia」と連携した「SmartWatch MN2」が発売されている。
また、今年1月には、東芝がアメリカ・ラスベガスにおいて、スマートフォンと連携した腕時計の試作機を展示。発売時期などは未定だが、着々と開発を進めているようだ。
スマートウォッチの利便性は、どんな状態でも腕時計がメールや着信の有無を知らせてくれること。特に移動中は、携帯電話をポケットに入れておくと、メールや電話に気付かずやり過ごしてしまうケースが多い。外回りの多い営業マンなどにとってはありがたい機能で、もちろん日本にも一定の需要はあると考えられる。
なお、今後はAppleもスマートウォッチ市場に参入することが確実視されており、実際、年内に「iWatch(仮)」なる商品が発売されるという報道も見られる。これが実現すれば、海外はもちろん、日本でも大きな影響を及ぼすことは間違いない。
数年で日本の携帯電話市場を一変させたスマートフォンと同様に、スマートウォッチが時計の市場を大きく変えることはあるのか。今後の動きに注目が集まる。(有井太郎)