グローバル人材のイメージ 「欧米・スマート」から「新興国・泥臭さ」に変わる理由

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帰国後も「海外ニュースが目にとまるように」

   ベトナムのホーチミンでインターンシップに従事したWさん(22歳)は、日本の生活感覚からすると「非日常」の連続だった日々を振り返っている。

「ホテルのサービスも道路事情もまるで違うし、市場にも日本にない活気がありました。驚いたのは、私の勤め先には『残業をしない文化』があったこと。時給で作業をしている人はもちろんのこと、大きな仕事を任されている人ですら、時間になると仕事を切り上げてプライベートに切り替えていたのが印象的でした」

   Wさんは、海外での経験は一時的だが、帰国してからの意識を変えるためにもインターンシップは有効だという。渡航前には見逃していた海外ニュースに目がとまり、興味を持って読めるようになったそうだ。

「これからの世界でグローバルに活躍できる人は、多くの視点を持っている人だと思います。欧米先進国や日本の常識だけで物事を進めず、新興国の視点をも使い分けて、いろいろな動き方ができる人になれたらいいと思います」

   今後、海外との取引が増えたり、外国人を日本に受け入れたりする機会は増えるはずだ。それに対応するためにも、多様性を受け入れる柔軟さを日本社会が準備しておく必要がある。海外で経験を積んだ若者たちに寄せられる期待は大きいだろう。

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