運営団体「甘えが許されない環境と覚悟すべき」
この流れは経済産業省も後押ししており、昨年は大学生・大学院生を対象に「GLAC」(GLOBAL ACTIVITY OF JAPANESE、リクルートキャリアが委託され運営)というプロジェクトを立ち上げて、インドやベトナムの現地法人に年間100名を渡航費無料で派遣する事業を行っていた。
また日本の大学には、海外の大学とインターンシップ生を交換する事業を行っているところもある。明治大学では、英語力アップを目的とした「セメスター(学期)留学」に加え、米ウォルト・ディズニー・ワールドでの6カ月間のインターンシップに参加できるプログラムを行っている。
インターンシップの運営方針は各団体によっても異なるので、必ずしもすべてのプログラムが厳しいということではない。とはいえ、学生だからと遊び半分で参加されても、受け入れ側は当惑してしまう。語学の勉強や文化の学習など準備を怠らず、現地の仕事に本気で携わることを考えるべきだろう。
プロジェクトアブロードは、医療系や出版・報道メディア系、法律人権系のインターンシップを得意とし、インドやアフリカでの看護職や、モンゴルの出版社で働く若者などを送り出している。担当者は海外インターンシップの意義について、こう説明する。
「職場のメンバーとして参加するわけですから、甘えが許されない英語オンリーの環境で本格的な実務に携わると覚悟すべきです。厳しい条件ですが、その中で一生懸命に頑張れば自信につながりますし、将来につながるキャリア形成のきっかけとなります」