「中くらいのスキル」×「中くらいのスキル」で「ニッチな希少人材」を目指す

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重要なのは「組み合わせ」。難易度だけ高くても無意味

   スキーのインストラクターになるためには、最低でもスキー検定2級、できれば1級以上が必要です。TOEICでいうところの800点以上をとるくらいの練習が必要になるので、決して簡単ではありませんが、懸命に練習をすれば多くの人が到達できます。

   中国語も非常に難しい言語ですので、簡単に身につけることはできませんが、中国人のスキー初心者に指導するにはそれほど複雑な表現も必要にはなりません。それぞれは中くらいのレベルでも、それを組み合わせることで希少人材になるのです。

   ここで大切なのは、何と何を組み合わせるかということ。「簿記3級」や「TOEIC600点」では、簡単すぎて参入者が多すぎます。また、いくら難易度が高くても「スキー検定1級」と「漢字検定1級」では相乗効果がなく意味がありません。

   それなりのレベルで、相乗効果があるスキルの組み合わせを見つけること。これが今後の世界をサバイブしていくためのひとつの方法なのです。

   すでに社会人として5年ほど働いている人は、何らかの分野で「簡単には達することのできないスキル」をお持ちだと思います。しかしそれ単独では弱かったり、将来的に陳腐化したりすることもあるでしょう。

   ならば将来の事を考え、「いまのスキルに何を組み合わせると、他の人に仕事を奪われない人材になればよいのか」。そんなことを考えてみてはいかがでしょうか。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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