飲酒運転撲滅(?)アプリ「ブレスメーター」 発売前から米で人気沸騰

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   日本を一歩出てみると、飲酒運転に対して比較的寛容な国が少なくないことが分かる。飲み屋で一杯引っ掛けて、自分が運転するクルマで帰るなんてことは海外では日常茶飯事だ。

   飲酒運転の厳罰化を進める日本人からすれば悪しき習慣としか思えないが、体格も体質も違う彼らは「基準値以内であれば問題ない」と考えているらしい。そんな海外で、呼気中のアルコール濃度をスマートフォンで即座に測定できるサービスがいま注目を集めている。

息を吹きかければアルコール濃度を計測してくれる

スマホにつけて息を吹きかけるとアルコール濃度を測定してくれる「ブレスメーター」(紹介動画より)
スマホにつけて息を吹きかけるとアルコール濃度を測定してくれる「ブレスメーター」(紹介動画より)

   米カリフォルニア州バーリンガムに拠点を置くIT企業が開発した「ブレスメーター(Breathometer)」は、iPhoneのイヤホンジャックに挿すことで、呼気に含まれるアルコール濃度を計測してくれるガジェットだ。

   専用のアプリを起動した状態で、このガジェットに向かって息を吹きかけると、数値とゲージでアルコール濃度を、色で「クルマを運転できる状態かどうか」を教えてくれる。

   過去の記録も保存してくれるので、自分の経験を振り返りながら、運転して帰宅するべきか、タクシーや電車などの公共機関を使うかを判断できる。

   グループで飲み会を開き、閉会後にメンバー全員がアルコール濃度を測定し、基準以下だった人が運転を引き受けるといった、米国ならではの使い方も想定されているようだ。

   このガジェット、実は現在開発中であり、今年の7月から順次発売されるという。にもかかわらず米国で注目を集めているのは、「インディゴーゴー(indiegogo)」という海外のクラウドファンディングサービス(ネットを通じた資金調達サービス)で、3月26日時点で7.6万ドル(約714万円)を超える資金集めに成功し、現在も金額を増やしているからだ。

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