日本の若者が減ったなら、外国から「お客さん」を呼べばいいじゃない?

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2050年に高齢化率が4割に達する推計も

   私がスキーを本格的にやっていた十数年前、週末のガーラ湯沢にはリフト待ちの列が延々と続いていました。しかし2013年の今は、週末のピークタイムでもほとんどリフトに列はできていません。

   経営しているJR東日本グループも必死で、新幹線の往復チケットとリフト券がついて平日6900円なんて激安パッケージを販売しています。

   この状況は若者の人口が激減しているためなので仕方のないことであり、十数年前から予想されていることでした。それ故、ガーラ湯沢のような大手資本は外国人観光客需要に活路を見いだし、今日のように外国人の方々に使い勝手のいいスキー場になったわけです。

   このことは、スキー場だけに当てはまることではありません。「若者の○○離れ」などと揶揄されている多くのことは、若者の総数が減っているのが根本の問題です。2004年12月には1億2784万人だった日本の人口は2050年には9500万人あまりに減り、65歳以上の高齢化率は19.6%から39.6%に急増するという政府の推計もあります。

   そんな中、新たなお客さんとして注目しなくてはならないのが「外国人」です。日本の良さをより一層海外にアピールし、たくさんの人が来てもらうと同時に、やってきた人たちが快適に楽しめる外国人向けのサービスを充実させて欲しいと思います。

   サービスレベルの高さは元々世界屈指。ちょっとカスタマイズをするだけで、外国人にとって日本は最高のアミューズメント・パークになるはずです。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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