キャンパス内に外国が出現! 増える「寮内留学」のワケとは

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

異文化を「日常生活」で身に付ける

   寮内では当然、言語や生活習慣、宗教が違う学生が一緒に過ごすことになる。ごみの捨て方の違いから、宗教上の食事制限、クリスマスパーティーを開催するか否かなど、日本人が共有している価値観では考えられないことを議論し、お互いを理解していく経験をするのだという。

   それでも学生たちは、まるで修学旅行のような共同生活を楽しみながら、多様な価値観への理解を進めているようだ。異文化を学ぶのではなく、日常生活の中で自然に身につける。むしろ、異文化というよりも個性のような感覚で、友だちの立場を理解する。こうした環境の中から、グローバル人材が生まれてくるのだろう。

   実際に、国際系の専門大学だけではなく、総合大学や理工系大学、女子大でも同様の傾向がある。早稲田大学や芝浦工業大学など、「寮内留学」ができる国際寮の建設を予定している大学も増えてきている。

   海外の留学生を招くということは、逆に日本の理解が世界中に広まることにもつながる。大学という教育機関だからこそ可能な、同期の絆を世界へ広げる試み。グローバル人材が羽ばたくことに期待だ。

姉妹サイト