フライト中も仕事するならビジネスクラスがお勧め
日本企業でも経費削減によって、エコノミーの利用を奨励されたり、ビジネスの利用が制限されていることはあるのだろうか。森山氏は「そうらしいという噂は耳に入っています」という。
「ある日本の大手自動車メーカーでは、かつては一般社員でも7時間以上のフライトはビジネスクラスが許されていたのですが、いまではエコノミーしか使えなくなっているみたいですね」
しかし、仕事の重要性を鑑みれば、何もかもエコノミーというのも、かえってムダを招いてしまうのではないか。その点について森山氏も同感だとし、「時給換算で考えるのが合理的」と指摘する。
ビジネスクラスなら、フライト中でも快適に仕事ができるうえ、降りてすぐにパフォーマンスを最大にできる。フライト時間に当日の労働時間を加え、時給をかけた金額が、ビジネスとエコノミーの差額を上回れば、ビジネスを選択してもムダではないはずということだ。
「フライト中はずっと寝ていて到着当日にも仕事がないなら、エコノミークラスで十分。でも、飛行機で仕事をし、到着当日も大事な仕事があるのなら、ビジネスクラスにするという理由は十分にあると思いますよ」