就活生にOB・OG訪問が「得策」な理由――リクルート・岡崎氏に聞く

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まずは入社3年目程度の近い年代から選んでみては

   すでに就活を終えた先輩たちからも、OB・OG訪問をもっとやればよかったという声があがっている。大学院の理学研究科を修了予定の男子学生は、『就職ジャーナル』のアンケートに「これほど有益だと分かっていたら、もっと早く始めたのに…」と答えている。

   一方で、人文系学部を卒業予定のある女子学生のように、複数のOB・OGに会って話を聞いたという人もいる。

「就活には『縁』もあると思ったので、ありのままの自分を受け入れてくれる会社がないかと、たくさんの先輩に会いました。幅広い会社を知ることができたおかげで、自分らしく働けそうな会社に巡り会えました」

   訪問先は、大学のキャリアセンターやSNS、ウェブサイトなどの情報源から選定できる。ただ、「どんな人を訪問したらいいのか…」と迷う学生がいるかもしれない。

   岡崎氏によると、そのような場合、まずは入社3年目程度の近い年代から選んでみるのがよいという。リーマン・ショック後の就職活動を経験したリアルな実例や、入社する前の生々しい心境など、年代が近いほうが気軽に質問しやすいだろう。

   ただし、中小・中堅企業の経営陣に年配のOB・OGがいる場合には、思い切って直接手紙を出して思いを伝えるのも手だという。もしも熱意が伝われば「ぜひウチで働いて欲しい」という展開になるかもしれない。奥の手として、頭の隅に入れておいてはどうだろうか。

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