海外で働く人は「日本を捨てていない」 日本人の可能性を広げているだけだ

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日本の不況が反転し、新たなステージに入るときのために

   おそらく国境を越えることの重みというか、慣れの問題かと思います。旅慣れた人は出発3日前に慌ててチケットを手配することもしばしばですが、海外旅行は5年に1度という人にとっては何か月も前から入念な準備が必要なのでしょう。

   インターネットの普及によって、「人、モノ、金、情報」は国境を軽々と越えて移動するようになりました。それに伴い、仕事も世界各国に散らばっていき、多くの国の人たちの連係プレーによってひとつの事をなすのが常識になりつつあります。

   自分たちの仕事が奪われたと海外に敵対心を持つよりも、

「自分たちがやっている仕事も、アジアの人たちと協業することでよりよくできないか」
「自分はその国でチャンスを掴むことができないか」
と前向きに考えた方が、人生は楽しくなると思います。

   現時点では、日本は様々な意味で衰退途上にあります。しかしある時反転し、きっと新たなステージに入ることでしょう。そのときに必要なのは「多様な経験を持った人材」です。

   海外でさまざまな修羅場をくぐり、経験を積んできた人材は、その一角を占めることができると思います。若い人たちには海外で就職しないまでも、少なくとも国境を越えることには慣れて欲しいと思います。せっかく世界がつながった実感を得られる時代に生きているんですから。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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