成果が上がるページには「共通点」がある
エンゲージメント数とは、「いいね!」やコメント、シェア数の合計のこと。フェイスブックページ上で、企業とファンが盛んにやりとりしていることを示している。
チキンラーメンのフェイスブックは、とにかくキャラクターの「ひよこちゃん」推しだ。最近はスキーシーズン真っ盛りということで、ひよこちゃんがスキーをしている写真が投稿されている。
その次に投稿されたのは「視線を集めるつもりが、紫外線を集めてしまいました・・・」と、ゴーグルでスキー焼けしているお茶目な写真。これには2万を超える「いいね!」がついている。
読者からは「可愛いなッ^^ぶんぶん(><)」など250ものコメントが寄せられている。キャラクターが好きなファンのツボをうまく突いた結果だろう。この投稿のために、ちょっとしたセットを組んでいるのではないか。
そんな可愛らしい投稿の合間に家電が当たるキャンペーン情報を忍ばせ、2万弱の「いいね!」を獲得しているところからみても、一定の販促効果が出ていると思われる。
全日空と「ひよこちゃん」の共通点は、ファンが求めるものを考え、それを自社の事業と絡めてタイミングよく投稿している点だ。ともに写真のクオリティ確保に力を入れているところも共通している。
また、投稿の方向性に一貫性が見られ、しっかりした運営ポリシーが作られていることも伺われる。ここまで充実したコンテンツを作るためには、外部スタッフを含めたPR誌並みの企画・編集体制が必要ではないだろうか。(岡 徳之)