「うちの社長、まるで分かってなくてさあ!」
「あの会社、ブラックじゃない? 社長は何を考えているのか…」
会社の最高責任者たる社長ほど、何かと批判の対象になるものはない。責任の軽い社員や利害関係のない人ほど、無責任な批判をエスカレートさせる。
しかし、もしも自分が社長になったら、そんな軽口も叩いていられないだろう。マイナビニュースが会員約1000人に「明日から君が社長だ、と言われたら」と尋ねたところ、「本気で会社がよくなる術を考える」と答えた人が男女ともにトップとなったという。
35歳女性「選ばれたからには、やってやる」
「本気で考える」は、男性では21.2%を占めた。29歳の男性ITエンジニアは「まじめに経営する」と答えているが、いまひとつ勢いを感じない。それに比べると女性は18.8%とやや下がるが、強い意気込みを示すコメントが目立っている。
「社長は、社員全員の生活を考えていかなきゃいけない立場だ」(30歳)
「選ばれたからには、やってやる」(35歳)
最近は活躍する女性経営者も現れ、政治の世界でも女性閣僚などの割合が増えている。そろそろ実力ある女性を登用して、現状を打破する大手電機メーカーなどが現れてもいいのではないか。
2位以降には、男女の違いが表れている。男性は「考えていたアイデアを実行する」「経営書を読みあさるなど経営学の勉強に励む」と、社長の任務をなんとか全うしようとする回答が続いている。
一方で女性は「ほかの人に社長を代わってもらう」と早くも逃げ腰になったり、
「それなりのスーツや靴を買いに行く」
と形から入る答えが上位になっている。
ただ、自分に務まる自信がなければ辞退するのが賢明だ。何をしていいか分からなければ、とりあえず見た目から入ってみるのも現実的かもしれない。少なくとも、付け焼刃で経営書をよみあさるより効果がありそうだ。