探し物が多い人にオススメ! 仕事道具の「超スペア主義」

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「3色ボールペンを10本」の編集者もいた

   この「イカタコ作戦」、先日会った知人の編集者も似た方法を実践していました。彼は、取材や企画のメモ、ゲラへの朱入れなどに「3色ボールペン」を愛用しており、これがないことにはまるで仕事にならないのだそうです。

   彼は同じものを10数本購入し、カバンやジャケットなどに常に潜ませています。おかげで思い立ったときには、いつでも仕事ができる万全の体制が整っていました。普通のビジネスパーソンにも意外と「イカタコ作戦」は応用できるのでは、と思った瞬間でした。

   この連載の編集者も、自前で決まったボールペンを大量に買っていて、それしか使わないのだとか。「海外のブランド品より、日本の文具メーカーの製品の方が安くてずっと性能がいい」のだそうです。

   前回の記事には、「片づけができないのは仕事ができない人」というコメントもいただきました。確かに、整理整頓はヒトとして大事だと思います。しかし机や鞄の「探し物ゲーム」が常態化しているのなら、自分に合った対策を考えてもいいのではないでしょうか。

   私も先輩にならって同じ定規を5本買って使っていますが、モノを探すストレスが激減し、仕事の効率があがりました。仕事道具の一点豪華主義もいいですが、探し物の多い方には今回の「イカタコ作戦」、定番品のスペアをたくさん揃える方法もアリかもしれません。(数井浩子)

数井浩子(かずい・ひろこ)
アニメーター、演出家。『忍たま乱太郎』『ポケットモンスター』『らんま1/2』『ケロロ軍曹』をはじめ200作品以上のアニメの作画・演出・脚本などに携わる。『ふしぎ星の☆ふたご姫』ではキャラクターデザインを担当した。仕事のかたわら、東京大学大学院教育学研究科博士後期課程に在籍。専門は認知心理学
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