「若者が海外に出て行ったら、日本はどうなるの?」に対する答え

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他国を豊かにしながら、日本も豊かになる道を探ろう

   このように、海外で経験を積んだ人は貴重な戦力になることが多々あります。

   例えばタイで働いていた日本人は、タイに支社を出すときだけでなく、タイ向けの製品を作るときや、タイの会社に部品を売るとき、タイの会社と提携して事業をするときなど、様々なタイミングで求められます。

   そして、このような人材が日本企業のタイ進出をスムーズにし、業績の躍進に貢献すれば、その企業の収益は上がり、ひいては日本国の国益となります。

   このような事例は、まだまだ少数ですが、日本国内の人口は少なくとも向こう数十年は減少傾向であり、日本国内だけにサービスを提供する会社は、今後業績を向上させることは難しいでしょう。

   だから、日本国外に提供していかなくてはならない。そのため、国外の知識を持つ人たちを育てるというのは非常に大切なことだと思うのです。

   東北スクールによって海外に目を向ける若い人が増えていけば、日本の中に留まっている高い技術やサービスレベルが、多くの国に広がっていくはずです。

   それが世界の多くの人を豊かにし、その対価を得て日本も豊かになること。そんな世の中が来たらいいと思いませんか? そんな未来を夢想しながら、今後も海外の日本人求人の動向を調べていきたいと思います。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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