「年払い」「前納制度」で保険料を抑える方法も
サラリーマンが勤務先を通じて契約する「グループ保険」には2種類ある。原則として全従業員が加入するA契約と、希望者のみ任意で加入するB契約である。いずれも従業員の同意が必要だ。
グループ保険の保険料が割安になる理由は、大勢の加入者の事務手続きを一括してできることに加え、保険において重要な「職業上のリスク」を確実に把握できることなどがある。保険料が給与から天引きされるので、確実に回収できることも保険会社にとってメリットだ。
なお、退職後に継続できる場合があるのはB契約のみだ。「個人保険」に継続加入した場合、社員のときより保険料は上がる場合が多いと考えられるが、個別の保険内容については会社に確認してみるべきだ。
加藤氏によると、退職後の保険料を抑える方法として、在職時の月払いを「半年払い」や「年払い」にすることも考えられるという。5年分や10年分をまとめて支払う「前納制度」を利用すると、さらに割安になる。在職中に月の給与からの天引きしか対応してもらえなかった人には検討の余地がある。
これまで保険に関心の低かった場合には、自分がどんな保険に入っていたのか、よく知らない人もいるだろう。退職時には忘れずに確認しておきたいポイントだ。