最近、メールの普及で、電話応対が億劫という人が増えているようです。あるOLさんは「用件を口頭でしゃべって他人に伝達するとか、非効率すぎる。ミスも生じやすいし、すべて本人に直接メールすべき」と言っていました。
Q&AサイトのOKWaveにも、同じ考えの人からの相談が載っていました。質問者のjiba45さんは、電話応答が「大大大嫌い」で、内線電話も外線電話も「本当に死ぬほど嫌い」なのだそうです。しかし、事務職の派遣社員として、明日も電話対応をしなければなりません。情けないのは承知ですが、どうしても「好きになれない」人はどうしたらいいのか。
「事務のみで電話応対がない会社って、あるでしょうか?」
話す内容を他人に聞かれるのが恥ずかしい?
この相談に対し、回答者からはこんな厳しい意見が出ています。
「コミュニケーションが弱いとされる若者の典型的パターンですね。苦手意識を捨てない限り、あなたの就職も先は短いと思います。そんなワガママが通じるのは若いうちだけで、一生そのまま行くことはできないと思います」(mayuseaさん)
電話応対は、オフィス仕事の基本中の基本。リアルタイムで、本人と直接コミュニケーションを取る電話は、これからもなくならないでしょう。Melody-Cさんも、派遣会社に「電話応対がない会社」をリクエストした時点で、「そんなこともできないの?」と思われてしまうと忠告します。
「あなたの仕事の選択の幅は、とても狭くなってしまうのは覚悟してください」
それでも質問者さんは、嫌なものは嫌。「(おかしいと)思われたってかまわないと思ってます。仕事の選択の幅が狭くなるのも仕方ないです」と反論しています。
一方で、質問者さんの悩みに賛同する人もいます。「わかります!!すごくよくわかります!!」というmikkwt51さんは、内線は大丈夫だけど外線はダメ。それでも事務職だったころには、電話応対から逃れられたことはなかったそうです。
「私が嫌なのは、静まりかえった社内で電話が鳴り、電話に出てしゃべっている内容を聞かれているんじゃないかと緊張したり、お客様に対してうまく返す敬語ができなかったりするのが丸聞こえで恥ずかしいと思う気持ちからでした」
緊張して言葉を噛んでしまうこともたびたびで、それを聞かれるのも嫌でした。
「電話応答が嫌いな人は多い」と考えればラクになる
しかしmikkwt51さんは、今では受付に配属が変わり、外線を取らなくてすむようになりました。質問者さんも受付に行ければ…と思いきや、内線電話もダメな人には解決策になりません。やはり電話嫌いを克服するしかないのでしょうか。
tatibanayuzuさんは、配属された職場で「電話が苦手なんです」と明かしたところ、「それじゃ頑張らないとね」と言われて、次の日から電話当番に貼り付けられてしまったそうです。そのおかげか、いまでは電話が苦にならなくなりました。
「それからは、苦手なこともやり続ければできるようになるかもと考えて、あえて苦手な仕事に飛び込んだりして、いっぱい怒ってもらったり、教えてもらったりしました。今となってはそれが財産になっています」
coaiさんは「電話対応が嫌いな人は多い」とした上で、だからこそ電話を積極的に取れる人は大きな武器になると呼びかけています。
「ただ電話を取るというだけで、『今度の新人はなかなかやるね』『新しく来た派遣の子は積極性があるね』『使える人材だ』と、高評価を得られます」
この助言には質問者さんも、「おっしゃる通りですね。ずっと避けてきたのに。高評価につながればいいですが…」と渋々うなずいています。みんなも苦手なんだと考えれば、「うまくできなくて当然」というラクな気持ちになるのかもしれません。