オノマトペは「創造脳」を刺激する?
ところで、この強烈なオノマトペ、なぜ、アニメ制作の会議で多用されるのでしょうか?私はこれには脳の「ミラーニューロン」の働きが関係しているかも?と思っています。
ミラーニューロンとは、脳内のニューロン(神経細胞)が、目の前にいる人の言動を鏡合わせに「モノマネ」しているかのような反応をするところから名づけられました。発達心理学では、人間が共感し合い、コミュニケーションをとる上で欠かせない脳の働きと言われています。
オノマトペを使うことで、相手の「ミラーニューロン」が刺激されて、自分のなかのモヤッとした「漠然とした何か」が相手の脳に勢いよくビビッドに転写できるのかも知れませんね。
「左脳は論理脳、右脳は創造脳」といわれますが、イメージにかかわるミラーニューロンが活性化するのは右脳です。オノマトペを多用することで、スタッフの創造脳が刺激されているのだとしたら…。
そう考えると、このオノマトペ、みなさんの会議でも応用できるスキルかもしれませんね。そんなわけで、今日も私は会議室で「ドォォォンでバーーンで、ガッシャーーン的な感じでお願いします!」と叫んでいます。(数井浩子)