外から見えなくても、みんな必死に「営業」している
先月出版した「日本代表サポーターを100倍楽しむ方法」にも書きましたが、僕には「サッカーW杯で日本代表を優勝させる」という夢があります。その実現に向けて、サポーターという立場で「サッカー布教活動」を継続してやっているのですが、その活動の中で自分なりの「営業」は欠かせません。
南アW杯出場32カ国を歴訪する「世界一蹴の旅」に旅立つ前は、「情熱大陸」や「やべっちFC」など人気番組のプロデューサーに人づてでアポをとり、企画書を説明して番組で取り上げてほしいと営業に回っていました(結果は企画倒れに終わりましたが)。
帰国して認知度がある程度高まってからは、世界を飛び回るサポーターとして、テレビやラジオに何度か出演させていただけるようになりました。これらもほとんど自分から営業をかけています。
ドラッカーが「マーケティングの理想は、販売を不要にすることである」と言っていますが、自然に売れていく仕組みをつくり上げるのは、あくまで最終型です。ノマド界のカリスマたちは、何もせずともバンバン仕事が舞い込んでくるのでしょうが、それはごく少数の限られた人々の特権です。
本気で「営業しない」と言っていいのは、「男はみんな寄ってくるから」と微笑んでいられるミス日本くらいのもの。一般人が目指すべき道ではありません。
SNS上の著名人たちに憧れ、自分の「モテキ」はいつ来るのかと夢見ながら「ソーシャルメディアでの振る舞い方」を取り繕うくらいなら、こつこつと人並みの営業力をつける方が、ノマドとして食いっぱぐれずに生きていく近道になると僕は思うのです。(村上アシシ)