世界記録、達成できた? 「ポッキーの日」ツイッターキャンペーン

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   江崎グリコは2012年11月11日、ツイッターを活用したキャンペーン「トライ ワールドレコード(TRY WORLD RECORD on Twitter)」を実施した。11月11日の「ポッキー&プリッツの日」を記念し、「ポッキー」という文字を含んだ投稿で「24時間でもっともツイートされたブランド」の世界記録とギネスブック登録に挑戦するものだ。

   ツイートの集計時間は、11月11日0時から24時間。「111万ツイート」を目標に掲げた。12日現在、ウェブサイトには「ただいま、集計中。」とあり、結果は後日発表される。

二宮ファン殺到「あと1分ない」「ラストスパート!!!」

「ポッキー」はツイッターのトレンドワードに上がった
「ポッキー」はツイッターのトレンドワードに上がった

   キャンペーンで主に利用されたハッシュタグ「#ポッキー1111」をさかのぼると、ある特徴を持った人たちの間で火がついたことが分かる。それはジャニーズの「嵐」、とりわけ二宮和也さんの女性ファンたちだ。

「にのソロ・アルバムお願い~~ #ポッキー1111」
「あと4分、にのちゃん #ポッキー1111」
「嵐もポッキーも大好きよっ #ポッキー1111」

   二宮さんは現在、ポッキーのTVコマーシャルに出演中。小悪魔風の衣装とメイクは、ファンの間で「デビル・ニノ」や「にのデビル」と呼ばれ、人気となっている。記録挑戦終了間近、彼女たちの追い込み投稿は熱を帯びている。

「あと1分ない #ポッキー1111」
「にのちゃーーん #ポッキー1111」
「ラストスパート!!!ポッキー #ポッキー1111」

   「#ポッキー1111」のタイムラインは、ツイッターのアイコンを二宮さんの画像に変えたアカウントや、アカウント名に「嵐」関連のキーワードを入れたユーザーのツイートで埋め尽くされた。「ポッキー」は一時、ツイッターのトレンドワードにも上がった。

ギネスへの挑戦はファンを「共犯者」に変える

   このキャンペーンに参加することによって、投稿者に何か特典があるわけではない。二宮クンに向けて「記録達成おめでとう!」とツイートできるくらいだろうか。それでも記録挑戦に参加したファンには、商品への親近感が強まったに違いない。

   おじさんたちには知られていないかもしれないが、若い女性の間では確実に口コミが広がっている。ファンの心理をうまくつかんだキャンペーンといえそうだ。

   また、キャンペーンがギネスブックに登録されたとき、「これ、私も参加したんだよ」と自慢したいという気持ちが働いた可能性もある。それだけ「ギネスに挑戦!」という言葉にパワーがあるということだ。

   世界記録への挑戦を掲げた企業キャンペーンは、今年に入ってからもいくつか行われている。第一三共ヘルスケアが公開したワード数6万4000語以上、マス数16万以上のクロスワードパズル「KAROYAN(カロヤン)」は、8月29日に世界記録としてギネス登録された。

   キリン「のどごし<生>」が9月25日に幕張メッセで実施した「みんなでたこ焼き大パーティ」は、「同じ場所で同じ料理をする人数」2311人の新記録を樹立した。

   「ギネス」を掲げたキャンペーンには、記録の「挑戦」と「達成」の2回のパブリシティが実施できるという企業側のメリットもある。今後も、ギネス登録が見込める新しい切り口の模索が続きそうだ。(岡 徳之

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