会議に出ないと「驚くほど生産性の高い人間」になれるのか

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   せっかく会社に来ているのだから、生産的な時間の使い方をしたい。そう思っても、いつしかダラダラとした時間が流れてしまうこともある。特にムダなものが多いのが、会議やミーティングの時間だ。

   NTTデータ経営研究所が従業員30人以上の会社を調査したところ、会議中に「内職」をしている人は41.7%にのぼったという。内職の内容は「他の仕事の資料を確認」「ノートPCでメールチェック」「携帯電話でメールチェック」などが上位だった。

   あるIT企業の女性社員は、毎週4時間以上も会議に出席するという。その中には「ひたすら数字を読み上げるだけ」のものもあり、次の行動など肝心の中身についての話し合いができていない。内職もしたくなるだろう。

「1日6時間労働」達成した会社もあるが

ひたすら数字を読み上げるだけのお仕事です
ひたすら数字を読み上げるだけのお仕事です

   そもそも、ほとんどの会議はムダだから、最初から出る必要はないという意見もある。米フォーブス誌に掲載された「驚くほど生産性の高い人間になれる24の方法」には、「会議には出るな」と断言する項目が掲げられている。

   「とにかくミーティングを避ける」のが原則だが、どうしても出なければならないときには「1つだけ具体的な結果を得るようにする」べきとアドバイスしている。

   確かに生産性の低い時間を費やし、長時間労働につながる会議は避けたいもの。ファッション通販サイトZOZOTOWNを運営するスタートトゥディでも、会議に関わる時間を大幅に短縮した結果、「1日6時間労働」を達成できるようになったという。

   とはいえ、そこまで会議を避け、作業だけ続けていても会社は回るのだろうか。

   他人の報告を漫然と聞くような会議は減らすべきだし、新しいITツールで置き換えられる部分もある。しかし、人が目標を共有し、お互いに何をすべきかを決めて、浸透させるコミュニケーションを図るために、人が顔を付き合わせる会議はなくならないだろう。それだけに、社員が貴重な時間を持ち寄って集まる機会は、目的を明確にしたいものだ。(山下真史)

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