昔と比べ「いまは不幸」といってもしょうがない?
一方で、いまどきの若者に同情する意見もありました。sangasonさんの知人でタクシー運転手をしていた人たちは、みな1年未満で退職。理由は「月13万で体壊してちゃ、割りに合わないから」。常に求人を出している会社には、それなりの理由があるようです。
とはいえ、昔の会社は労働環境がよかったかというと、必ずしもそんなことはないでしょう。ブラック会社は認められませんが、豊かな社会に生まれ育った私たちは「過酷な環境」に対する耐性が弱くなっているおそれがあります。
この点について、dorce0000さんは「ミステリーの女王」アガサ・クリスティの小説を例に説明しています。彼女の小説には、ヨーロッパ先進諸国が経済成長していた1920~60年代の英国中流家庭の不満がよく登場するのだそうです。
「昔はとりたててお金持ちでなくても乳母や小間使い、料理人がいて、若者たちは仕事などに追われず、青春時代はパーティを楽しみ、数ヶ月単位で外国旅行などを楽しむのが当たり前だったのに、今の若者は自活に迫られて、家事も省力化が流行って何と味気ない世の中か…(日本の現状も)それと同じじゃないですか?」
贅沢を知ってしまった人は、元には戻れないのか。これには質問者さんも「人間は一度得たものを『当然』と思ってしまう、それがどれほど偶然の上に成り立っていた不確かなものであっても…」と慨嘆しています。
しかし、もしそれが真実なら、お父さんの忠告にも当てはまること。貧困に苦しむ人は救うべきですが、ガツガツ働かずにネットカフェ生活を楽しむ人たちに、昔の基準を当てはめて「ちゃんと働け!」というのも余計なお世話なのかもしれません。