160キロ右腕・大谷投手のメジャー挑戦に見る「海外就職のメリット・デメリット」

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真のエリートでなければグローバル企業は厳しい

   日本国内の日本企業で働く場合、日本人であることが圧倒的に有利です。最近は留学生を採用する会社も増えていますが、社内公用語はほとんどの会社が日本語。外国人枠は圧倒的に小さいです。

   新卒で入社した場合は研修などの環境もよく、成長の機会が与えられる確率は高いです。ただし、ブラック企業のような会社もありますし、日本企業の独自文化で潰される可能性もあります。

   これに対し、欧米先進国のグローバル企業で働く場合は、日本人であることが有利に働くことはあまりありません。自国民有利か、国籍関係なくフラットな中での競争という形になります。

   実力があればチャンスが与えられ、非常に高い報酬を望めますが、うまくいかない場合は非常に厳しい戦いを強いられ、場合によっては解雇に至ります。

   自分が、世界中どこでも通用する実力があり、その実力を早く世界の表舞台で試して見たいのであれば、若いうちに米国一流大学に留学して世界の舞台を目指すのもいいでしょう。

   一方で、まずはビジネスの実力をつけたい人は、日本企業で修業を積むことも考えられます。実力がついてから海外を目指すのも、そのまま日本企業に居続けるのも自由です。

   アジア海外就職は、欧米と国内の中間という位置づけです。アジアの表舞台に立ちたい人が主戦場にするもよし、うまく日本企業に入れなかったり馴染めなかったりした人が再チャレンジの場とするもよし、ということになります。

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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