緊張感のある仕事をすることで成長が見込める
仕事に慣れないときには、何から何まで段取りを組んでおかないと不安になります。そんな緊張感のある仕事ぶりは堅苦しくもあるものの、担当者にしてみれば期待を抱かせるものがあります。
緊張のあまりトンチンカンな話をしてしまっても、それはご愛嬌。緊張感に包まれた状況で仕事することが、大いなる成長を導いているのは間違いありません。
ところが妙に仕事に慣れてしまうと、
「昨日と同じような準備で十分」
「クレームが出ても対処法は分かる」
「努力しても成果に大差は出ない」
と仕事を適当に済ます方法を覚えてしまいがちです。
日々の仕事で緊張感を持続できる状況を、常に準備しておきたい。それが、営業には「人見知り」の方が向いていると思う理由です。人との関係を馴れ馴れしくナアナアで済ますことができない人は、仕事を通じて成長できる可能性があります。
また、ライバルの存在を意識し、「手を抜くと大変なことになる」という自覚を忘れないことも重要です。その意味で、営業半年で手痛い失敗をしてしまったSさんは、むしろ幸運と言ってもいいでしょう。(高城幸司)
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