日本すっぴん協会が見据える「10年後のカスタマー」

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SNSで形成できた多くの女性たちとのつながり

   企業サイトを作るとき、社内のさまざまな思惑から「自社で発信したい情報」が満載されているものになりがちだ。しかしそれではユーザーが集まらないし、SNSで拡散したりリンクをはったりしようと思わないだろう。

   自社の事業分野において、いま女性が関心をもっている分野は何なのか。そこに照準を当てながら、サイト訪問者が親しみをもって参加しているような感覚になれるサイトを作らなければ、誰にも見られないものになってしまう。

「サイトを立ち上げたときには、『かわいい子コンテンツなんて男が集まるだけ』『すっぴんなんて披露したら女の子に嫌われる』という反対意見もウェブで上がりました。でも、サイトのコンテンツはまじめな美容専門情報です。ツイッターのフォロワーの9割、フェイスブックのファンの7割が女性ですので、情報を届けたい方々にきちんと届けられていると思います」

   サイトのコンテンツに、注目度の高いキーワードを入れることにも工夫している。最近では「夏疲れ肌」というキーワードなどで検索結果の1位を獲得するようになった。

   当面のサイトの成果指標は「日本すっぴん協会」サイト自体のアクセス数と、SNSコミュニティの充実が中心となるが、自社商品にとらわれずに出発したサイトづくりが、今後どう自社のマーケティングに反映されていくか興味深いところだ。(岡 徳之

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