ノマド生活も仕事も「40歳前後が転機」と意識
モテないなりにも、結婚については最近よく考えます。こういう生活をしていても、結婚願望はちゃんとあるんですよ。僕も普通の家庭で育ち、兄も姉も結婚して子どもがいます。もうそろそろお前も身を固めろという親のプレッシャーが日に日に強くなっています。
人によって考えは違うと思いますが、僕にとってのガチノマドの一番の課題は、将来「結婚して子どもを育てる」という次のステージに移る場合、どういうライフスタイルで生活を成り立たせていくかということ。その答えを模索中ですが、現時点では、
「子育てとガチノマドの両立は困難」
と考えています。長年続けてきた「浮遊生活」にいよいよピリオドを打ち、定住生活にならざるを得ない。
また、個人コンサルタントの寿命は、この業界では40歳前後というのが定説です。30代のプロジェクトマネージャーの直下に就くケースが多く、上司と年齢の逆転現象が起きることはあまり好まれないのが現場の実情だからです。
今後は何か仕組みを作って起業するか、サラリーマンに出戻るか、前職同僚が経営するベンチャー企業の管理職に横入りさせてもらうか――。いま僕は35歳。残り5年の猶予期間で吟味していこうと思います。
ということで、僕の「ガチノマド」は期限付きです。ここから地上に無事着陸できるのか、それとも墜落する羽目になるのか。自分の舵取り次第ですが、風まかせのところもあります。一種の人体実験ですが、無事着陸できるよう祈っていてください(笑)。相談をくれた25歳の「えごちゃん」は、あと15年をどう生きようと思いますか?(村上アシシ)