プール付きマンション、ボーナス12か月! ジャカルタの「優雅で過酷な生活」

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「お金は日本にいたときよりも貯まりますね」

   給料が安い代わりに、マンションを支給してくれる会社もあります。駐在員が使うような高級タワーマンションである場合が多く、プール付きマンションの高層階などということも。ある20代女性は、1人暮らしなのにベッドルームが2つもある部屋に住んでいました。ジャカルタのすばらしい夜景が広がる豪華マンションでした。

   さらに、現地の人材会社から聞いた話では、30歳くらいで日系の自動車会社に勤めている女性は、月給が30万円を超えており、さらに今年は業績が抜群に良かったため、ボーナスが年間12か月分も出たそうです。

   たしかに、日本国内でも業績がいいときには半年分以上出る会社もあるので、現実感のない話ではありません。彼女の年収を計算してみると、年収手取りで720万円以上。大手の自動車会社でも30歳でこれだけもらっているのは上位数%。額面的にも非常に恵まれています。

   「景気のいいところで働く」ことで、このようなチャンスを掴むこともできるわけです。実際、彼らに話をしてみると、生活面で困っていることはなく、

「お金は明らかに日本にいたときよりも貯まりますね」

とのこと。強いて言えば「インドネシアの人はストッキングを履かないから、なかなか買えない」とか、そういう小さなことくらい。仕事に集中できる環境は整っているようです。

   待遇面ではこのようにかなり良好ですが、もちろん仕事が楽なわけではありません。

   日本的な残業文化がある会社もありますし、現地人との取引が多くインドネシア語を必死で学びながら仕事をしている人もいます。仕事柄、朝5時から仕事をしている人もいるし、社員教育がない環境で、手探りで仕事を覚えている人もいます。

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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