社会保険労務士・野崎大輔の視点
「3つの問題」を上司に確認させ、直接話してもらう
会社の管理上、大きく3つの問題があると思います。1つめは、A君が話し相手になることで業務時間が割かれていること。現状では、明らかに仕事の妨げになっています。2つめは、支持命令系統に混乱をきたすようなアドバイスがなされていること。A君に「耳を貸さなくていいから」と言っても、なかなか難しいものです。
3つめは、オフィスのセキュリティ上の問題です。Bさんは信頼できる人だと思いますが、感情的なもつれや金銭的な事情で、モノや情報を持ち出す動機が高まるリスクはゼロとはいえません。「まさかあの人が」と言っても、後の祭りです。来社したときは応接室に通すなどして、執務室への出入りを制限した方がいいと思います。また、対応は原則として上司が行うなどして、部下の実務の時間が割かれないようにしましょう。上司とBさんの間には信頼関係があるようなので、それとなく話せば理解してもらえるのではないでしょうか。