時には「社畜」になることも辞さない――村上アシシの「ガチノマド」5箇条(2)

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学歴よりも「実力」「人脈」「覚悟」

   半年間の自由を得るために、半年間は馬車馬のように働く――。それが、僕が提唱するガチノマドの生き方です。フリーランスとしてバリバリ稼げる「ノマド」になるためには、次の3つの要素が必要だと考えています。

(1)差別化されたスキル

   業界の中で、他人を上回る能力を持つことが必要です。「この領域なら僕に任せてください」と自信を持って言えるウリがあることが望ましい。僕の場合、神経質と言えるほどマメな性格が、プロジェクト管理の緻密な作業にフィットしていると思います。ちなみに、このスキルは「半年旅人」の間も存分に発揮されています。

(2)仕事をくれる人とのつながり

   人脈という表現はあまり好きではないのですが、仕事をくれる人、つまり顧客がついている状態でないと、フリーで食っていけないのは自明です。実力を正当に評価してくれる複数の顧客がいることが、独立の最低条件です。

(3)自由と孤独を引き受ける覚悟

   自由な生き方は、半面孤独でもあります。上司に叱られることもなく、部下を育てる喜びもなく、ましてや社員旅行のような一体感を感じる団体行事なんてあるはずもない。何もかもひとりでやっていく覚悟がないと、ノマドはやっていけません。


   いま「ノマド」としてメディアに取り上げられている人は、確かに高学歴で、大企業での勤務経験者が多いです。そんな人たちに「みんなもノマドになろうよ!」と呼びかけられたって、白けるのは当然です。

   でも、重要なのは高い学歴や大企業での職歴ではなく、上記の3つの要素をいかに満たすかということです。もしも自分が強く望むのならば、経歴にとらわれることなく、これら3つの要素を満たす道を模索するのがよい選択だと思います。(村上アシシ)

サッカー日本代表が出場する国際大会に毎年参加するコアサポーター(写真左)。本名、村上敦伺(あつし)。1977年生まれ、札幌市出身。職業はフリーランスの経営コンサルタント。元同僚の四方健太郎(写真右)とともにサッカー南アW杯出場32か国を2年間かけて訪問し、『世界一蹴の旅』(双葉社刊)を上梓。「半年仕事・半年旅人」のライフスタイルを2006年から継続中。ツイッター @4JPN
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