日本のやり方をどう持ち込み、どう適応させていくか
興味深かったのは、「現地採用」のレナ・ノザワ(野澤玲奈)さんの役割です。インターナショナルスクールに在学中で、インドネシア語は片言。そこをメンバーから突っ込まれる様子がファンから愛されており、「レナチャーン」と声援が飛んでいました。
一方で彼女は、JKT48が来日したときには日本語が話せるインドネシア人と共に中心的なメンバーとして振る舞います。ジャカルタでは個性的なキャラクターとして、日本では広報担当のような役割を使い分けているようです。
移籍する高城さんと仲川さんは、レベルの高いメンバーという位置づけに加え、ダンスや心構えを現地のメンバーに伝えるプレイングマネージャーとしても活躍するのでしょう。
現時点ではメンバーは少ないし、インドネシア全体の知名度も低いので、公演は採算ベースにすら乗っていないと思われます。
しかし、スタートアップベンチャーのような小さな世帯ながら、現地採用や駐在員の日本人の力を借りて、現地メンバー中心で現地のファンのために頑張る彼女たちの姿は、「日本企業のアジア進出のひとつの形」ではないかと感じました。
海外進出に興味のある経営者はもちろん、就職先として興味がある人は、これから彼女たちがどのような形で日本のやり方を持ち込み、どの部分を現地化していくのか注目してみると、大きなヒントになるかもしれません。(森山たつを)
※森山たつをさんが2012年10月20日(土)東京・渋谷で、なでしこVoice代表濱田真理さんとトークイベントを行います。「世界で働く女性について話をしよう!」詳しくはこちら (http://morizo2011.blog.fc2.com/blog-entry-136.html)。