スラッシュドット・ジャパンに「毎日同じ服を着ると生産性が高くなる?」という投稿があがっていた。米国のオバマ大統領がグレーかネイビーブルーのスーツしか着ない理由は、
「他に決めることが多すぎるので、無駄なことに(決断を)使いたくないから」
ハーバード・ビジネス・スクール上級講師のロバート・ポーゼン氏も、スーツとシャツ、ネクタイの組み合わせを決めている。「自分では重要でないと感じていても、決める必要があればそれだけエネルギーを使うことになる」ので、それを避ける意味があるという。
ジョブズやザッカーバークも同じものばかり着ていたが
このネタには、おしゃれが苦手なネットユーザーから賛同の声があがっている。
「どうやら俺は生産性が高いらしいな」
「結局、おしゃれなんかしてるやつは生産性が低いんだよ」
物理学者アインシュタインも、ワードローブに同じダークスーツを1週間分並べていたという噂がある。アップル創業者のジョブズが、黒のタートルネックにジーンズ、グレーのスニーカーを好んでいたのも有名だ。タートルネックは三宅一生に頼んで、同じ物を数百枚作らせていたらしい。
フェイスブック創業者のザッカーバーグは、米NBCテレビのインタビュー番組で、ワードローブにグレーのTシャツが20枚並んでいると明かした。
「要するに、同じものを毎日着ているんだ」
男性誌GQとエスクァイアの「ワーストドレッサー」に選ばれても、気にする様子はない。
スラッシュドット・ジャパンのコメント欄には、毎日違う服装を着ることを期待される女性に同情する声もある。
「男はスーツにネクタイと髭剃るぐらいですむけど、女は身なりに費やす時間が多くなっちゃうよね。(ファッションに)興味がない人であっても」「そういう意味では女は大変だなあと思う」
毎朝カレーを食べていたイチロー
また、「毎日同じ服を着る」こと以外の方法について、アイデアが交わされている。
「この世で最も生産性が高いのはホームレスな人?」
「それをいったら、裸族が最も生産性が高いのではないか」
一方で、毎日同じことを繰り返すことが耐えられない人は「食事も毎日同じにすれば同じように生産性が高くなるはずですが、そんな生活どうなんでしょうか」と問題を投げかける。
それに対し、食事選びが面倒な人が「世の中には日替わり定食というものもある」と応じている。そういえばイチローは、毎朝「カレー」や「食パンとそうめん」を食べると決めていた時期があったそうだ。
いずれにしても、オバマやザッカーバーグの例だけでは、「毎日同じ服を着ると生産性が高くなる」ということはできそうにない。多忙のあまり、服を選ぶヒマを省きたがっているだけかもしれない。
ただ、少なくとも「デキるオトコは、おしゃれを楽しむ!」というファッション誌の特集には、例外があるという証拠にはなりそうだ。