あえてコミカルに外し、フェイスブックでの拡散を促す
「なるほど、こんな甘え方もあるのか」と感心させられるコンテンツだが、それをソーシャルメディアでまともに他人に紹介するのは照れくさい。「オトナの甘えカタログ」では、その点をコミカルに外すことで拡散しやすい形を採っている。
たとえば「上司○○くん呼ばわり」では、女性のイラストの顔の部分を自分のアイコンに差し替えることができる。「友達に甘えさせてリクエストを送る」でフェイスブックの友達を選択すると、上司の顔の部分が友達に変わる。
女性が男性にリクエストを送ればソワソワしそうなシチュエーションになるし、男性同士でやればシュールな笑いを作れるかもしれない。
なお、甘え方の中には、デートがある日には同僚にチョコを差し入れて定時退社する「よろしくキットカット」というものもあって抜かりない。商品のコンセプトの世界にユーザーを引き入れ、楽しませながら商品を印象づける嫌味のない方法だと思う。(岡 徳之)