トヨタ「ブランドとの心理的な距離を縮めるねらい」
アプリの企画開発を担当する会社、クリエイティブ・ラボPARTYは、このアプリのねらいについてこう説明している。
「充電という日常生活の『やらなければならない行為』をエンタメ化するユーティリティツールを目指しました。ユーザーに日常的に繰り返し利用してもらうことで、ブランドとの心理的な距離を縮め、親しみをもってもらうこともねらいとしています」
ランキングはグローバル、国別、都道府県別、市区町村別で、毎日、毎月更新され、3位以内に入るとメダルをもらえるゲームを持たせている。開発担当者によると、日常生活に入り込む企業アプリを企画するには、3つのコツがあるそうだ。
「利用シーンを絞りこむことと、繰り返し利用したくなるインセンティブや使い心地を設計すること、自分でも使いたくなるように納得できるまで練ることが必要です」
今後は同様の企業アプリが増えてくることが予想されるので、開発者として「まだ誰も攻め込んでいない日常を見つける」視点が大事になるという。
消費者のお財布の中身を奪い合う「ワレットシェア」のように、企業アプリによる「スマホ時間シェア」の争奪合戦がこれから起こりそうだ。(岡 徳之)