アジア海外就職では「日本語力」と「日本式マナー」も売りになる

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日本語力を売りながら「スキル」と「語学力」を磨く

   また、現地で就職するにあたって当然必要となるのが、コアとなる仕事のスキルです。「営業力」や「プロジェクトマネジメント力」「貿易実務能力」などであり、会社の利益に貢献するために最も重要になる部分です。これが先方の求めるものとフィットすると、給与も高くなる傾向があります。

   仕事のスキル以外に、英語と現地語の能力も必要です。アジア海外就職では2012年現在、多くの案件で現地語ができなくても就業は可能です。

   職種や国によっては高い英語力を求められる場合もありますが、現地人スタッフと業務上の意思疎通ができる程度の英語力を求められることがほとんどで、

「TOEICでいうと600~650点程度は欲しいかな」

と言われます(ただし英語が公用語のシンガポールや高い英語力を求められる職種では、当然もっと高いレベルが求められます)。

   ただし問われるのはTOIECの点数ではなく、コミュニケーションがとれるかどうかです。多くの場合、英語面接で判断されます。現地語ができれば歓迎されますが、できる人の割合も低いので「あれば可」という場合がほとんどです。

   企業から求められる「日本語力」や「専門スキル」「語学力」のレベルや重み付けは、会社やポジションによって変わります。若手のポテンシャル採用で「日本語力」と「語学力」があればOKという場合もありますし、コアな仕事を任せられる人には「コアスキル」と「語学力」が重視されることもあります。

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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