「中国の発展に日本が貢献」知識人の9割が理解
中国人は怠け者で横柄で自己中心的、というのがネット上での「定説」だが、紺野氏によれば、中国のトップエリートは、学生も教員も産業界のリーダーも「ひたむきで謙虚」だという。
知識階層の9割は、反日デモなどの騒動を苦々しく思い、日本を怒らせたくないと考え、「中国の経済発展にどれだけ日本が貢献しているのか」よく分かっているという。
日本の大学教育のあり方については、9月22日に茂木健一郎氏がツイッターで、
「日本の大学が、ペーパーテストの点数だけで入試を決めているというのは、つまり、経営を真剣に考えていないということ。どんな生徒のミックスをしたら最も刺激的な学びの場になるか、ろくに考えていない」
「東京大学は、ペーパーテストの点数が高いやつばかり入ってくるから、均質でつまらない大学になる」
とつぶやいたことから、「ペーパーテストの点数も大事」などとネットで議論が起こった。
学生の多様性を重んじる米大学の経営や創造的な風土を見習うべき、という趣旨の茂木氏の指摘は傾聴に値するだろう。その一方で、日本の学生も「猛勉強」と他国をあなどらない「謙虚さ」を身につけないと、お隣の中国に抜かれてしまうかもしれない。