南米の「意欲の高さ」は「意識の低さ」の表れか
ある国際ロータリークラブのサイトには、印刷会社研究員による「ブラジル人の価値観と日本人」と題したエッセイが載っているが、確かにとても勤勉と言えるものではない。
「ブラジル人は、開始時間までに会社の門を入ればいいと考えているようだ。また、同僚とのおしゃべりやコ-ヒ-にも多大な時間が費やされる。(略)日本企業の管理職の方は、『ブラジル人の労働意欲の薄さにはあきれている』と嘆いていた。それでいて、賃金上げの請求や待遇の改善は頻繁に要求する」
労働者同士の情報交換も盛んで、「現在よりも少しでも給与が高く、楽な仕事」があれば簡単に転職してしまう。この点はブラジル人も、中国人とあまり変わりがないように思える。
では、なぜ意欲に違いが生まれたのか。同じ時間を働いた場合、仕事に対する意識が低いほど意欲が高く感じられるからではないか、と理由を分析する人がいた。
「日本(アジア)『やる気がないので、1日8時間しか労働しない』
南米『やる気があるので、1日8時間も労働する』」
なお、この調査結果を掲載した中国の金融情報サイトには、やる気の測定方法について書かれておらず、実態をどう反映しているのかは不明だ。