SNS利用者の価値観を比べたところ、フェイスブックを使う人は「ユーモア力」や「創造性」を重視しているが、ミクシィの利用者は「愚痴」っぽくて「優柔不断」――。最近、そんな調査結果が発表された。
コンサルタント会社のリスキーブランドが、世帯年収300万円以上の15~64歳男女、約4000サンプルを分析したもの。実名登録で充実した私生活を公開しあうフェイスブックと、匿名でつながり合うミクシィの「特性の違い」が現れたといえるだろうか。
ハイライフでテクノロジーやトレンド好きのインテリ…
同社が開発した48の「価値観要素」を分析した結果、おもにフェイスブックを利用している人がミクシィ利用者を10ポイント以上上回ったのは「地球市民意識」「ユーモア力」「創造性」の3項目。次いで「リスクテイク(リスクを取ろうとする傾向)」「容貌への関心」「社会のために」「生活の余裕」が続いている。
おもにミクシィを利用している人がフェイスブック利用者を上回った項目はわずかで、2ポイント以上上回ったのは「愚痴」「引っ込み思案」「甘えたい」「優柔不断」の4項目にすぎない。
7つの「生活者セグメンテーション」の分析でも違いが出た。フェイスブック利用者が2ポイント以上上回っているのは、提案力と高品質を重んじる「ハイライフ」、知性やテクノロジーを重んじる「インテリ」、流行を重んじる「トレンド」の3つだった。
逆にミクシィが上回っているのは、値段を重視し控え目な消費を行う「ヒカエメ」と、自分の世界に籠もっていたい「オタク」の2つだったという。
調査元は、フェイスブック利用者を「ネアカで外交的」、ミクシィ利用者を「内向的」と位置づけているが、比較したSNSはこの2つだけ。フェイスブックという特異なサービスと比べられたミクシィもたまったものではないだろう。
あくまでも2つを比べたときの相対的な違いであり、この結果をもって「ミクシィはグチっぽいオタクが使うサービス」などと評するのは早計なのは言うまでもない。