「女性ユーザーが8割」を生かすことがポイント
ピンタレストには「女性ユーザーが多い」という特徴がある。グーグルの「Ad Plannner」で確認すると、2012年6月時点の男女比率は21:79。ユーザーの8割は女性だ。
これを踏まえてか、資生堂の化粧品ブランド「マジョリカ マジョルカ」が、ピンタレストの公式アカウントを運用している。商品写真やモデルの写真を、アイテムごとに掲載しており、画像をクリックするとECサイトやアマゾンへリンクしている。
米国の人気ファッションブランドGuessは、新作のカラーデニムをPRする画像投稿コンテスト「Color Me Inspired」を実施していた。Guessのアカウントをフォローしたユーザーが、自分のアカウントで「GUESS My Color Inspiration」というボードを作成し、そこに新作カラーデニムと同色の「春を感じさせる」画像を投稿する。
ユーザーのボードは、4名の著名なファッションブロガーによって審査され、優秀なユーザー4名にはデニムがプレゼントされる、という仕掛けだ。キャンペーンに参加したユーザーのボードはカラーデニムの色に染まり、ボードが他のユーザーにフォローされてカラーデニムの写真が「拡散」していった。
ユニクロが「ドライメッシュカットソー」をPRするキャンペーンでは、ピンタレストをパラパラマンガに見立て、ボードを縦スクロールすると、ドライメッシュカットソーがコマ送りになって動き出すしかけになっていた。現在はユニクロのサイトからのクリッピングを表示している。
ヴィジュアルに訴える商品を扱っている会社や店舗で、利用を検討してみてはどうだろう。ただし運用担当者がユーザーとして、このサービスを感覚的に楽しめることが最も大事だと思われるのだが…。(岡 徳之)