女性たちの「ハードル」を下げさせるキャンペーンでは
さらにひどいのは、結婚相手として離婚経験者をどう思うか、に対する回答。「離婚経験者の方がいい」「どちらかというといい」を合計すると、半数近くの48.4%になる。年の差は8.1歳上までいけるらしい。
「年収1000万円以上の男はもう諦めたけど、平均的な年収じゃ絶対にイヤ。恋愛に慣れていて女性の扱いがうまく、ある程度のお金を持っていてチヤホヤしてくれれば、オジサンでもOKかな!」
といったところだろう。別にそれが悪いとは決して言わないが、これの何が「三平」だというのか。
景気のよい時期に羽振りよく遊んだ中高年の男性が、複数回の結婚をする一方で、就職先もままならず、ようやく入った会社で給料が上がらない若者が、恋愛とは遠いところに追いやられている様子も見えてくる。それを支えているのは、いまどきの若い女性のホンネなのだ。
別の結婚情報サービス大手・オーネットの調査でも、希望年収こそ503万円と下がるが、平均より上なのには変わりがない。理想の結婚相手を芸能人で例えると「向井理」が1位。理想の結婚相手の職業は、安定の「公務員」が1位で、「医師」や「会社経営」など高収入の職業が続く。
女性たちの強欲さが男性の実態とあまりに合っていないので、婚活サービスがあわてて「いま、三平男子が熱い!」とキャンペーンを張り、結婚相手に求めるハードルを下げようとしている――。憶測に過ぎないが、そんなうがった見方をしてしまう。(池田園子)